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※ 画像はイメージです/ Credit:Generated by OpenAI’s DALL·E,ナゾロジー編集部
psychology

気温が高いほど「警察官の暴力性」が高まる傾向

2026.05.04 12:00:53 Monday

暑い日が続くと、何となくイライラしやすくなったり、集中力が落ちたりすることがあります。

こうした「気温の高さ」は、強い緊張をともなう現場で働く警察官の行動に影響を与えるようです。

中国・南京信息工程大学(NUIST)の研究チームは、アメリカ全土の警察関連死データと気象データを照合し、月平均気温と警察による致死的暴力の発生率との関係を分析。

その結果、気温が一定の水準を超えると、警察による暴力死のリスクが高まる傾向が示されました。

研究の詳細は2026年3月20日付で科学誌『PLOS ONE』に掲載されています。

High temperatures are linked to slightly increased rates of police violence https://www.psypost.org/high-temperatures-are-linked-to-slightly-increased-rates-of-police-violence/
Higher temperatures are associated with increased risk of police violence: A nationwide county-level study in the United States, 2013–2024 https://doi.org/10.1371/journal.pone.0345523

暑さは人の判断力や感情を揺さぶる

真夏の炎天下で、いつもより短気になった経験がある人は少なくないでしょう。

暑さは単なる不快感にとどまらず、疲労、集中力の低下、睡眠の質の悪化、感情制御の乱れなどにつながることがあります。

過去の研究でも、高温環境は攻撃性、対立、暴力、犯罪の増加と関連する可能性が指摘されてきました。

今回の研究が注目したのは、その影響が一般的な暴力だけでなく、警察と市民のあいだで起きる致死的な暴力にも見られるのかという点です。

チームは、アメリカの警察関連死データベース「Mapping Police Violence」を使用しました。

これは、警察官が銃、警棒、絞め技、スタンガン、その他の手段によって民間人を死亡させた事例を集めたデータベースです。

研究では2013年1月から2024年末までに発生した1万3381件の記録を対象としました。

さらに、アメリカ海洋大気庁(NOAA)の国立環境情報センターから気象データを取得し、アメリカ各郡の月平均気温と降水量を算出しました。

そして、郡ごとの人口差や季節性などを考慮しながら、気温と警察による暴力死の発生率との関係を分析したのです。

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