不貞行為に走りやすい心理状態とは?
研究には、ルーマニアの恋愛関係にある246人が参加しました。
平均年齢は24歳で、参加者の61%は女性、39%は男性でした。
72%は結婚していない恋愛関係にあり、28%は既婚者でした。
参加者は、浮気への意図、恋愛関係への満足度、ソシオセクシュアリティを測定する質問紙に回答しました。
その結果、現在の恋愛関係への満足度が低く、ソシオセクシュアリティが高い人ほど、浮気への意図も高くなっている傾向が見られたのです。
つまり、カジュアルな性関係に開放的であり、同時に現在の関係に不満を抱いている人ほど、パートナーを裏切りやすい状態にあったのです。
また、男性は女性よりも、ソシオセクシュアリティと浮気への意図の両方が高い傾向を示しました。
さらにチームは、「関係満足度の低さがソシオセクシュアリティの高さにつながり、それが浮気への意図を高める」という統計モデルを検証しました。
この経路は、男性では有意でした。
つまり男性参加者では、現在の恋愛関係に満足していないことが、カジュアルな性関係への開放性の高さと結びつき、それが浮気への意図の高さを予測していたのです。
一方で、女性ではこの経路は有意ではありませんでした。
この結果は、「男性は不満があると必ず浮気する」という意味ではありません。
むしろ重要なのは、男性の浮気願望には、関係への不満そのものだけでなく、「責任を伴わない性関係をどれほど受け入れやすいか」という心理特性が関わっている可能性が示された点です。
たとえるなら、関係への不満は火種のようなものです。
しかし、その火種が実際に大きくなるかどうかには、カジュアルな性関係への開放性という燃えやすさが関わっているのかもしれません。
ただし、この研究は一時点の質問紙調査であり、因果関係を証明するものではありません。
関係への不満が浮気願望を高めた可能性もありますが、反対に、もともとカジュアルな性関係への開放性や浮気への意図が高い人ほど、固定的な関係に満足しにくい可能性もあります。
今回の研究が示したのは、浮気や不倫の背景には、単なる「誘惑」や「不満」だけでなく、関係への満足度と個人の性的価値観が複雑に絡み合っているということです。
浮気願望は、ある日突然生まれる衝動というより、その人が関係にどれだけ満たされているか、そして性的な関係をどのように捉えているかの交差点に現れるものなのかもしれません。





























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