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性的ディープフェイク作成者の多くは、冗談半分で加害行為に加わっている / Credit:Canva
psychology

性的ディープフェイク作成者は自分たちの行為を「冗談」「悪ふざけ」だと考えている

2026.05.11 06:30:46 Monday

AI技術の発展によって、実在する人物の顔や身体を使った性的ディープフェイク画像や動画が、以前よりはるかに簡単に作れるようになりました。

自分や家族、親しい友人の性的ディープフェイクがネット上に出回る状況は、多くの人にとって悪夢のように感じられるでしょう。

ところが、Googleなどの研究チームによる新たな研究では、こうした画像を作成・共有する人の中には、それを「冗談」や「遊び感覚」と捉えている人も少なくないことが明らかになりました。

研究は2026年2月18日付で学術誌『Computers in Human Behavior』に掲載されています。

Perpetrators of AI sexual abuse often view their actions as a joke, new research shows https://www.psypost.org/perpetrators-of-ai-sexual-abuse-often-view-their-actions-as-a-joke-new-research-shows/
AI-generated image-based sexual abuse: Perpetration and consumption across three regions https://doi.org/10.1016/j.chb.2026.108935

性的ディープフェイク作成者は「冗談」「悪ふざけ」のつもり

性的ディープフェイクとは、AIなどを使って、実在する人物が裸になったり性的行為をしているように見せかける偽画像・偽動画のことです。

有名人の顔をポルノ映像に合成する例は以前から問題視されていましたが、近年では「服を脱がせる」AIアプリや、画像を自動生成するサービスが急速に普及し、専門知識がなくても作成しやすくなってきました。

問題なのは、それが“偽物”であっても、実在の人物に見える性的画像が出回れば、評判や人間関係、精神状態に現実の被害が及び得る点です。

そのため研究者たちは、これを単なる悪ふざけではなく、「AI-generated image-based sexual abuse」、つまりAIで作られた性的画像による加害行為として扱っています。

しかし、これまでの研究では「どれくらいの人がやっているのか」「なぜやるのか」「見る人はどんな感覚なのか」があまり分かっていませんでした。

そこで研究チームは、オーストラリアイギリスアメリカの成人7231人を対象に大規模オンライン調査を実施しました。

各国およそ2400人ずつを集め、年齢、性別、性的指向、障害の有無なども含めて分析しています。

参加者にはまず、本人の許可なく「偽またはデジタル加工された性的画像」を作成・共有・共有すると示唆した経験があるかを尋ねました。

そのうえで、その画像にAIが使われていたかを確認しています。

例えば、「18歳以降に、本人の許可なく、偽またはデジタル加工された性的画像や動画を投稿・送信・表示したことがありますか?」といった具体的な設問が用いられています。

また、研究では加害行為だけでなく、「性的ディープフェイクを意図的に見たことがあるか」も調査されました。

その結果、全体の3.2%が、AIを用いた性的ディープフェイクの「作成」「共有」「共有すると脅す行為」のいずれかを行ったと回答しました。

さらに、18%もの人が、性的ディープフェイクを意図的に閲覧したことがあると答えています。

注目すべきは、加害行為をした人たちが挙げた理由です。

加害行為を報告した人たちの中では、「技術を試してみたかった」「見せびらかしたかった」「冗談や遊びだった」といった理由が目立ちました。

では、彼らの動機をより詳しく見ていきましょう。

次ページ「被害者を無視した感覚」が広まっている

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