その3:発覚する前に、自分の間違いを認めて謝る
感情知能の高い人は、自分の言葉や行動が、周囲の人にどのような影響を与えるかを気にかけています。
とくに、家族や友人、恋人など、親しい相手との関係では、相手の話を注意深く聞き、その人の気持ちを理解しようとします。
自分の考えや感情だけを押し通すのではなく、相手が何を感じているのかにも意識を向けるのです。
もちろん、いつでも理想的に振る舞えるわけではありません。
疲れていたために、相手の話を適当に聞いてしまう。
強いストレスを抱えていて、相手の悩みに十分な共感を示せない。
あるいは、一時的に自分の都合だけを優先してしまうこともあるでしょう。
それでも感情知能の高い人は、時間がたった後に、自分の対応を振り返ります。
「さっきの言い方はよくなかったかも」
「相手が話しているのに、自分の話へすり替えてしまった」
「もっと丁寧に話を聞くべきだった」
このような違和感を放置せず、自分の内面を見つめます。
そして、自分が相手を傷つけたと気づけば、相手から責められる前でも謝ります。
ここで重要なのは、「悪いことが発覚したから謝る」のではないという点です。
相手を失う危険が生じたから仕方なく謝るのでもありません。
自分の行動が相手に悪い影響を与えたと理解し、その責任を引き受けるために謝るのです。
自分の欠点を認めることは、簡単ではありません。
謝罪すれば、自分の弱さや未熟さを見せることになると感じる人もいます。
そのため、自分の行動を振り返るよりも、相手の欠点を探し、「自分だけが悪いわけではない」と考えようとすることがあります。
こうした人も、言い逃れができない状況になれば謝るかもしれません。
しかし、その謝罪には「疲れていたから」「あなたも悪かったから」「それほど大きな問題ではない」といった言い訳や正当化が含まれることがあります。
謝っているように見えても、実際には責任を小さく見せようとしているのです。
このような謝罪では、問題の原因となった行動が十分に振り返られていないため、同じことが繰り返される可能性があります。
一方、自分の間違いを認め、誠実に謝れる人との関係には、信頼が生まれます。
完璧だから信頼されるのではありません。
間違いを犯しても、それをごまかさず、関係を修復しようとする姿勢があるからです。
感情知性の高い人が持つ3つ目の能力とは、自分を責め続けることではありません。
自分の欠点を見ても心を守るために逃げ出さず、必要な責任を引き受けられることなのです。
感情知能の高さは「失敗した後の言動」に表れる
感情知能の高い人も、怒り、傷つき、嫉妬し、間違いを犯します。
感情が揺れないことが、感情知性の高さではありません。
大切なのは、感情が動いた後に、どのような行動を選ぶかです。
相手の言葉に反射的に反応するのではなく、一度考えてから応答すること。
陰で仕返しをするのではなく、健全な境界線を設けること。
自分の過ちが発覚するのを待つのではなく、自ら振り返り、必要なら謝ること。
これらの能力は、どれも一度身につければ、常に完璧に実践できるものではありません。
感情知能の高い人であっても、ときには反射的に怒ったり、遠回しな態度を取ったり、謝るのが遅れたりすることがあります。
それでも彼らは、そのような行動を自分のスタンダード(標準)にしないよう努力します。
失敗したときに、「相手が悪い」で終わらせず、自分には何ができたのかを振り返ります。
感情知能とは、常に正しい人になる能力ではありません。
自分の感情と欠点に向き合いながら、大切な関係をよりよい方向へ修正していく能力なのです。































3つとも、私に至らぬ能力です。
鍛えられるのでしょうか?