美容施術の依存に結びつくもの

「美容施術がやめられなくなるのは、自分に自信がないからだ」というのはよく聞く話です。
しかし今回の研究では、美容施術の依存がそんな単純な問題ではないことが示されました。
研究者たちが参加者を詳しく分析したところ、「自分の外見への満足度」「外見とは別の、人間としての自分への自信」「困ったときに支えが得られるという確信」「老いへの恐れ」「問題のあるSNS利用(SNSへののめり込み)」「フェミニズム意識の低さ」という6項目の多くが、美容施術の依存との関連をみせていたことが示されました。
しかし研究者たちは、6項目のすべてが、それぞれ単独で効いているとは考えませんでした。
理由は、彼らが互いに深く絡んでいるからです。
自分に自信がない人は、たいてい見た目にも自信がありません。
孤独な人は、SNSに長くいる傾向があるからです。
そこで「AだからBにもなる」という連鎖を統計学の力で解きほぐしていきました。
結果、「自分の外見への満足度」「SNSへののめり込み」「フェミニズム意識の低さ」が、依存と独自の関連を持つ要因として残りました。
ただ「フェミニズム意識」については関連が弱く、研究者自身も測り方に限界があったことを認めています。
そこで、はっきりした関連が出た「自分の外見への満足度」と「SNSへののめり込み」の2つに絞って、分析を進めることにしました。
参加者をSNSからの距離が遠い人と近い人にわけて、それぞれ「自分の外見への満足度」と組み合わせた時に依存リスクがどうなったかを調べたのです。
すると、SNSから遠い人は「自分の外見への満足度」が高かろうと低かろうと、依存リスクとの関連は見られませんでした。
一方でSNSに近い人は「自分の外見への満足度」が低い人ほど、依存リスクが目に見えて高くなっていくことがわかりました。






























