起業家への道筋を、思春期の友人から探る
これまで、親が自営業だったり、大学や職場で起業経験のある人と接したりすると、本人も起業へ進みやすいことが知られてきました。
しかし大学や職場の人間関係は、本人がすでに特定の仕事や進路を選び始めた後に作られます。
そのため「周囲の人から影響を受けた」のか、「もともと似た志向の人同士が集まった」のかを切り分けにくいという問題があります。
そこで研究チームが注目したのが、職業選択より前に作られる思春期の友人関係でした。
研究では、世代の異なる米国の2つの長期追跡データを分析しています。
1つ目は「Add Health」で、1994~1995年に12~18歳だった参加者が学校の友人を最大10人まで挙げ、その後33~43歳になった2016~2018年の職業と照合しました。
2つ目は「Wisconsin Longitudinal Study(WLS)」で、1957年にウィスコンシン州の高校を卒業した人々の職歴を65歳まで追跡しています。
こちらでは36歳時点で高校時代の親しい友人を最大3人思い出してもらい、その友人たちの職歴と本人の職歴を組み合わせました。
なお、この研究で中心的に調べているのは、スタートアップの創業だけではありません。
フリーランスや個人事業主などを含む広い意味での「自営業」です。
分析すると、どちらの集団でも、思春期の友人が後に自営業者になった人ほど、本人も成人後に自営業になる傾向が見られました。
さらに、その関連の強さは友人の数や、友人がどんな形の事業を営んだかによっても変わっていました。
より詳細な結果を次項で見ていきましょう。
































