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高校時代の友人関係と将来の起業には関連がある / Credit:Canva
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高校時代の友人関係は「数十年後、起業家になるか」と関連していた

2026.08.25 06:30:50 Tuesday

人はいつ「起業家になる道」を歩み始めるのでしょうか。

大学で起業を学んだときや、社会人になって起業家と出会ったときだと考える人も多いでしょう。

ところがカナダのカルガリー大学(University of Calgary)による研究では、高校時代の友人が後に起業した人ほど、自分自身も数十年後に起業する傾向が確認されました。

研究成果は2026年6月13日付で学術誌『Journal of Business Venturing』にオンライン掲載されています。

Your high school friends may shape whether you become an entrepreneur decades later https://phys.org/news/2026-08-high-school-friends-entrepreneur-decades.html
The long shadow of adolescent friendships: How early peer relationships predict entrepreneurial careers https://doi.org/10.1016/j.jbusvent.2026.106621

起業家への道筋を、思春期の友人から探る

これまで、親が自営業だったり、大学や職場で起業経験のある人と接したりすると、本人も起業へ進みやすいことが知られてきました。

しかし大学や職場の人間関係は、本人がすでに特定の仕事や進路を選び始めた後に作られます。

そのため「周囲の人から影響を受けた」のか、「もともと似た志向の人同士が集まった」のかを切り分けにくいという問題があります。

そこで研究チームが注目したのが、職業選択より前に作られる思春期の友人関係でした。

研究では、世代の異なる米国の2つの長期追跡データを分析しています。

1つ目は「Add Health」で、1994~1995年に12~18歳だった参加者が学校の友人を最大10人まで挙げ、その後33~43歳になった2016~2018年の職業と照合しました。

2つ目は「Wisconsin Longitudinal Study(WLS)」で、1957年にウィスコンシン州の高校を卒業した人々の職歴を65歳まで追跡しています。

こちらでは36歳時点で高校時代の親しい友人を最大3人思い出してもらい、その友人たちの職歴と本人の職歴を組み合わせました。

なお、この研究で中心的に調べているのは、スタートアップの創業だけではありません。

フリーランスや個人事業主などを含む広い意味での「自営業」です。

分析すると、どちらの集団でも、思春期の友人が後に自営業者になった人ほど、本人も成人後に自営業になる傾向が見られました。

さらに、その関連の強さは友人の数や、友人がどんな形の事業を営んだかによっても変わっていました。

より詳細な結果を次項で見ていきましょう。

「法人化した事業」を営む友人との関連が特に強かった

Add Healthでは、思春期の友人が30~40代で自営業だった場合、本人も同時期に自営業であるオッズは約6.6倍でした。

ただし、これは友人と本人の自営業状態を同じ時期に見た結果です。

そこでWLSでは時間の順序も調べたところ、友人が前年に自営業だった人は、翌年に本人が自営業へ移る見込みが約11%高くなっていました。

さらに重要なのは、起業の種類によって結果が分かれたことです。

友人が法人化した事業を営んでいた場合、本人は法人型だけでなく、非法人型の自営業にも進みやすくなっていました。

一方、フリーランスや個人請負などを含む非法人型の自営業者が友人だった場合、本人が自営業になることとの明確な関連は確認されませんでした。

収入にも違いが見られました。

36歳時点で自営業だった247人の分析では、法人型の事業を営む友人がいた人は、自身の事業収入が約159%高いことと関連していました。

本人自身が法人化しているかどうかを考慮しても、この関連は残っています。

研究者たちは、法人化して事業を成長させる友人の存在が、「自分たちにも会社を作り、事業を広げる道がある」という具体的な将来像を示したり、経営の知識や人脈への接点になったりする可能性を考えています。

また、学校で挙げた友人の数が少ない人ほど関連が強く、少人数のネットワークでは1人の友人の進路がより大きな存在感を持つ可能性も示されました。

ただし、友人の影響だけで説明できるわけではありません。

起業志向やリスクへの姿勢などが似た若者同士がもともと友人になり、その後それぞれ似た進路を選んだ可能性もあります。

また、WLSでは高校時代の友人を36歳になってから思い出してもらっているため、記憶の偏りも残ります。

今後、友人関係の親密さや接触頻度を長期間追跡できれば、友人から受けた影響と、似た者同士が友人になる効果をより詳しく分けられるでしょう。

それでも今回の研究は、起業家への道筋を考えるうえで、社会人になってからの出会いだけでなく、もっと早い思春期の人間関係にも目を向ける必要があることを示しています。

高校時代の友人関係は「数十年後、起業家になるか」と関連していたのコメント

ゲスト

マークザッカーバーグが若い時にそれをテーマに講演してた気がしますよ。
なぜいい学校に行かなくてはならないのかという題で。
成り上がりたい人に向けた現実の攻略法の話だったと記憶しています。

ゲスト

自分を思い返してみれば、親友は ①親族の会社(法人)を継承 ②記事ライター(フリーランス)③親の工場を継承(法人)で、私自身は④店舗起業(自営→法人)、だわ。
自営という環境への慣れ、違和感の無さというのは確かにあったかもしれない。

ゲスト

孟母三遷ってやつか。良くも悪くも人間は周囲の人や過去に会った人から影響を受けるからな。

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