においが「少ない人」を好む蚊、「多い人」を好む蚊

香水や化粧品にも使われる「環状アルコール」という成分があり、ネッタイシマカが好んだのは、皮膚から出るこうした成分が少ない人でした。
ヒトスジシマカでは、ケトンというにおい成分の多さが関連していました。はちみつのような甘い香りのメシチルオキシドも、寄りつきやすさと関連した成分の一つです。
皮膚の細菌でも好みは分かれ、ネッタイシマカはブドウ球菌が多い人に、ヒトスジシマカは皮膚の微生物が全体に多い人に集まる傾向がありました。
ネッタイシマカだけは男性をわずかに好みましたが、その理由は分かっていません。
注意したいのは、この実験で測ったのは「寄ってくるか」であって、実際に刺したかではないことです。
それでも、種類ごとに何が蚊を引き寄せるのかが分かれば、その種に合わせた虫よけを作れるかもしれません。皮膚の細菌が関わっているなら、細菌を利用した虫よけという道もあると研究チームは考えています。
皮膚のにおいや細菌を変えれば蚊の反応も変わるのか、ネッタイシマカがなぜ男性に寄るのか。今回の実験は、蚊の側の事情を一つ明かすと同時に、次に確かめるべき謎も残しました。





























