オタマジャクシは「ぼっち育ち」だと仲間に近づかなくなる
オタマジャクシは「ぼっち育ち」だと仲間に近づかなくなる / ※画像はイメージです。Credit: Generated by Codex (gpt-image), ナゾロジー編集部
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オタマジャクシは「ぼっち育ち」だと仲間に近づかなくなる

2026.09.08 21:25:58 Tuesday

春の池で、黒いオタマジャクシがひとかたまりになって水底を泳いでいるのを見たことがある人は多いでしょう。

ヒキガエルのオタマジャクシが群れるのは、捕食者から身を守るためと考えられています。

京都大学の研究チームは、アズマヒキガエルのオタマジャクシを1匹だけで育てると、相手が兄弟でも他人でも仲間のそばで過ごす時間が減ることを明らかにしました。

多くの動物で知られる「血縁を見分ける能力」にもとづく兄弟びいきは、今回の実験では見られませんでした。

研究チームは育て方と水を変えた4通りの飼育で幼生を育て、兄弟の群れと他人の群れのどちらに寄るかを確かめています。

研究内容の詳細は2026年8月6日に『Animal Cognition』にて発表されました

ぼっち育ちのオタマジャクシは仲間への関心が低くなる―社会性は血縁よりも経験が育てていた― https://www.kyoto-u.ac.jp/ja/research-news/2026-09-07-0
Social isolation, rather than kinship, influences association behavior in toad tadpoles (Bufo formosus) https://doi.org/10.1007/s10071-026-02090-0

水道水でも池の水でも、兄弟びいきは出なかった

水道水でも池の水でも、兄弟びいきは出なかった
水道水でも池の水でも、兄弟びいきは出なかった / ※画像はイメージです。Credit: Generated by Codex (gpt-image), ナゾロジー編集部

実験に使ったのは、東京大学の植物園にある4つの水たまりから集めた4本の卵のひもで、ふ化したばかりの幼生を互いに関わり始める前に容器へ分けました。

条件は2つを掛け合わせた4通りです。水道水か池の水か、そして兄弟20匹の群れで育てるか1匹だけで育てるかを組み合わせました。

池の水を使ったのは、水の中の微生物がにおいを通じて社会行動に影響するかもしれない、と考えられていたからです。

幼生はおよそ2週間、18℃の飼育器で育て、一定の発生段階の範囲にあるものを実験に使いました。

実験では水槽の片側に兄弟の群れ、反対側に他人の群れを10匹ずつ置き、真ん中に入れた幼生が兄弟側、他人側、どちらでもない「中立ゾーン」のどこで過ごすかを60分間追いました。

結果は、兄弟びいきなしでした。4通りのどの育て方でも、兄弟側と他人側で過ごした時間に、はっきりした差はなかったのです。

池の水で育てればにおいの手がかりが変わって兄弟を見分けやすくなるかもしれない、という予想も外れました。

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