ぼっち育ちは真ん中にとどまった
この節の画像(ライセンス未確認。編集者が可否を決める): 結果のイメージ(出どころの図2が使えれば優先。滞在した場所の違いを表す模式図で、動きの速さの違いは描かない)(Credit: 長谷和子(京都大学) / 図2.選択テストの結果 — 図2 の作成者表示は抜粋に無い(図1 の直下に「作成・撮影:長谷和子」)。リリースの利用条件)
代わりにはっきり効いていたのが、仲間と一緒に育ったかどうかです。1匹で育った幼生は、水の種類にかかわらず、真ん中の中立ゾーンで過ごす時間が長くなりました。
群れで育った幼生は、兄弟だろうと他人だろうと、仲間のいる側で長く過ごしました。幼いころの孤立が仲間への反応を鈍らせた、と研究チームは考えています。
似た現象は魚でも知られていて、孤立して育ったゼブラフィッシュの仔魚は、仲間を避ける反応が強まることが報告されています。
兄弟を優先する行動が見られなかった理由について、研究チームの見立ての一つは、群れの目的が捕食者よけである以上、大事なのは「誰と」より「何匹で」いるかだ、というものです。
黒い体色は敵への警告で、寄り集まるほど効くという説があるため、隣にいるのが兄弟である必要はない、という理屈です。
ただし、兄弟側を選ばなかったからといって、この種に血縁を見分ける能力がないとは言い切れない、と研究チームは注意しています。
全体の運動量を別に測っていないため、孤立した幼生が仲間に鈍くなったのか、単に動く量が減ったのかも区別できていません。
今回分かったのはアズマヒキガエルの幼生での話で、血縁を見分ける力があるのかどうかは、まだ決着がついていません。
飼育下で増やした希少種を野外に戻すときにも、幼いころに仲間と過ごしたかどうかが、その後の行動を左右するかもしれません。





























