紫外線で光る新種の鉱物「ユーパーライト」が発見されました。ブラックライトを当てるとこの通り。黄金色に光り輝く不思議な鉱物なのです。
発見したのはエリック・リンタマキさん。宝石や鉱物の販売者で、石の採取を行っています。
2017年6月の夜中、彼はミシガン州のスペリオル湖を訪れると、いくつもの石の中から偶然にも光る石を発見しました。
リンタマキさんは石を発見した当時、既知の鉱物だと思っていたそう。しかし、ネットで調べても鉱物に詳しい知人に尋ねても、何の手がかりもありませんでした。
そこでリンタマキさんは再び湖に行って石をかき集め、ネットで販売することにしました。するとネット販売を偶然目にしたミシガン州立大学の関係者が、研究用に石を購入します。それが、新種発見の糸口となったのです。
その後ミシガン州立大学が数ヶ月の研究を経た結果、光る石が新種のものと判明しました。石はソーダライトを含む閃長岩でした。蛍光性の鉱物は、ミシガン州で初めての発見です。
リンタマキさんはこの石を「ユーパーライト(Yooperlites)」と名付けました。ミシガン州北部の半島に住む人を指す”Yoopers”から取った名前です。ちなみに石の学名は「蛍光性方ソーダ石含有閃長岩クラスト(syenite clasts containing fluorescent sodalite)」。
2018年の5月には、ユーパーライトの発見者がリンタマキさんであると正式に認められたとのこと。彼は「これまでに何千通ものメッセージが僕のもとに来た」と言い、人生が一変したと語っています。
リンタマキさんは現在、スペリオル湖周辺の岸辺でユーパーライトツアーを行っています。ツアーの予約は2019年まで埋まるほどの盛況だそうです。リンタマキさんはユーパーライトを磨く機械を導入し、今も販売を続けています。
お値段は日本円で1,000円程度のものから1万円近くするものまで様々。興味のある方は、ブラックライトなどと一緒に買えばキラキラを満喫できるかも。