チワワのDNAに、コヨーテの断片が混ざっていた

新たな遺伝子解析ソフト「Gnomix」では、DNAを細かな区間に区切って区間ごとに「どの祖先の並びに似ているか」を見立て、さらに前後の区間の見立てと突き合わせて判定を仕上げることができます。
答えの分かっている人間の模擬データで試すと、混ざってから100世代たった断片でもおよそ9割の正解率を保ち、比べたほかの手法を上回りました。
次に研究チームは、この実力を実際のデータで示す場として、犬を選びました。
オオカミやコヨーテ、さまざまな犬種を合わせた191頭のゲノム(全遺伝情報)で見分け方を学ばせ、531頭の犬のゲノムを読み分けたのです。
その中でチワワのゲノムを読むと、ところどころに「コヨーテ」と判定される断片が見つかりました。
その断片だけを取り出してオオカミやほかの犬と見比べると、似ている者どうしを近くに並べる系統樹の上で、コヨーテのすぐ隣に並びました。
断片の並びそのものが、確かにコヨーテ寄りだったのです。
チワワに残るこの断片は、先に述べた昔の犬とコヨーテの交わりの名残である可能性があります。
では、チワワの強気な性格も、コヨーテ譲りなのでしょうか。
今回の研究に関わっていない動物学者のジャクリーン・ボイド氏は、この発見が「小さくても強気」というチワワの評判を一部説明するかもしれないと述べています。
どの断片が性格に関わるのかはまだ分かっていませんが、ひざの上の小さな犬の中に、野生のコヨーテと交わった歴史が刻まれていることは確かです。
























