まじめな人が上司役の目を見ていたのは、どんな時?

話し合いは4回に分けて行われました。
毎回、上司役が案を出し、部下役が順番に自分の意見を述べていきます。
つまり参加者には、自分が話す時間と、ほかの人の話を聞く時間の両方がありました。
研究チームは、メガネが記録した「見ている点」を、専用のソフトで1コマずつ調べました。
そして部屋にいたほかの人たちを写した静止画の上に、その点を1つずつ重ねていきました。
こうすると、参加者がどの瞬間に、誰のどこを見ていたかを細かく割り出せます。
上司役やほかの部下役を、どこで、どれくらい見ていたのかが分かるわけです。
その結果、自分をまじめだと答えた人が上司役の目をよく見ていたのは、特に自分が話している時でした。
研究チームは、まじめな部下ほど、話す時に視線をいわば道具のように使っている可能性があるとみています。
上司役の目に視線を向けることで、自分の意見を後押ししているようだ、というのです。
視線には、相手の様子をつかむ働きと、自分から何かを伝える働きの両方があります。
相手の目をまっすぐ見ると、注意を引いたり、相手を話に引き込んだりもします。
まじめな人は、この「伝える」ほうの働きを、自分が話す場面で使っているのかもしれません。



























