同じミニ脳が「違う役割」を持ち始めた

ここで注目したいのは、3つのミニ脳がもともと同じ条件で作られたものだったという点です。
研究チームは、整ったつながりの中で繰り返し入力を受けることで、同じミニ脳たちが機能の異なるモジュールへと作り変えられたと結論づけています。
課題に役立つ「違い」がネットワークの中に生まれ、それが安定した成績の向上を支えていたというわけです。
同じ顔ぶれでも、つながり方と経験しだいで役割分担が生まれる、というイメージです。
ミニ脳が苦手としてきたのは、整った入力と回路の作りが無いことでした。
今回の結果は、つなぎ方と入力を工夫することで、その弱点を補える可能性を示しています。
ただし、今回示されたのは培養皿の上で信号を見分ける成績が上がったということであり、ミニ脳が私たちのように考えているという話ではありません。
それでも、「学ぶ力」は一つひとつの脳の中だけでなく、脳と脳のつなぎ方の中にも宿っているのかもしれません。



















