一夜限りか長い付き合いかで、効き目はどう変わったのか

ケンネア氏らの調査では、参加者は4つの場面のうち1つを無作為に割り当てられ、40種類の口説き方がどれだけ効くかを答えました。
その結果、一夜限りの関係を求める場面で女性が使う場合には、体の触れ合いや体を見せること、色っぽい服装といった「誘いに応じてくれそう」という合図が、ハグや頬へのキスのような親しげな触れ合いやユーモアよりも効くと評価されました。
一方で長い関係を求める場面で男性が使う場合には、気前のよさや本気で付き合う気持ちを示す合図、ユーモア、打ち明け話のような深い会話が最も効くと評価されました。
そして相手の冗談に笑うことは、男女どちらが使っても効く口説き方でした。
一夜限りの関係を求める場面では、効くとされた上位10個のうち6個が男女で共通していました。
それでも、女性の場合に最も効くとされたのは体に関わるものばかりでした。男性の場合は、それに加えて笑顔を見せる、会話に関心を示す、ほめる、相手を笑わせるといったふるまいも効くと評価されました。
これに対して長い関係を求める場面では、上位10個のうち9個が男女で共通していました。
長く付き合う相手への口説き方では、効くやり方の顔ぶれが男女でほとんど同じだったのです。
また、外向的かどうか、自分が相手としてどれほど魅力的か、信仰心の強さといった個人の違いから、口説き方がどれだけ効くと評価されるかを意味のある形で予測することはできませんでした。
米国の参加者は、体を見せること、最初に話しかけること、気前のよさをより効くと評価するなど、国による違いも見られました。
しかしそうした違いは、男女の差や関係の目的による差の前では小さなものでした。
シュパンサー氏は、こうした広く見られる傾向は、その奥に進化の中で身についた生まれつきの性質があることをうかがわせると述べています。
ただし、これらはいずれも、参加者が口説き方を「効くと思うかどうか」で評価した結果です。
口説き方がどれだけ効くと受け止められるかは、国による違いよりも、誰がどんな関係を求めて使うかで大きく変わると言えそうです。
そして長く付き合う相手を探す場面では、男も女も、効く口説き方はよく似たものになっていくのです。
考えすぎて一言目が出てこないなら、まずは天気の話から始めても、きっと誰も責めないはずです。



















