黒いヘビの正体は?喉の奥に隠れていた「変わった食事」
違和感を確かめるため、チームは飼育下での繁殖を試みました。
このメスを、アトラ種のオスとつがいにしたのです。
メスが産んだ19個の卵のうち、孵ったのは1個だけで、その子どもには両親それぞれの特徴がまじって現れました。
さらに、その後の現地調査で出会った個体を調べ、遺伝子の解析も重ねた結果、ハレナの森のヘビは科学の世界でまだ知られていない新種だと確かめられました。
論文によると、新種と、それにいちばん近いアトラ種との遺伝的な隔たりは、この仲間で昔から別の種とされてきた一部の種どうしの隔たりと同じくらいか、それ以上でした。

すむ場所や環境の面でも、近い仲間とは切り離されているといいます。

付けられた学名は「Dasypeltis albigularis」、英語の呼び名は「white-throated egg-eater(白い喉の卵食い)」です。
そう、このヘビの食べ物は卵でした。
著者らによると、食べるのは鳥の卵だけで、喉にある特別なつくりの背骨で殻を割ってから飲みこみます。

そして、これほど黒々とした体をしていながら、毒はもっていません。
最初にまちがえられたアトラ種も、同じように黒くて毒のない卵食いのヘビです。

大きさはこの仲間のなかでは中くらいで、全長はメスで最大92cm、オスで最大58cmです。
背中はふつう一様に黒ですが、明るい茶色に細い模様が入った個体や、赤茶色の個体もときどき見られます。





