運命の瞬間、あなたも「ファースト・マン」に!
本作の見せ場となる「アポロ11号」の打ち上げシーン。チャゼル監督はロケット発射時の轟音の再現にこだわり、「ライオンの雄叫びや馬の疾走する蹄の音を織り交ぜた」と話しています。ここにも監督の並々ならぬこだわりを感じますね。
そして、いよいよ月に降り立つ運命の瞬間がやってきます。ここでもまだ、観客の視点は狭苦しいコックピットの中に閉じ込められたままです。そこから、小さな船内を通り抜けて、月へとつながるハッチまで連れて行かれます。
この月への扉を開けた瞬間は、ぜひとも劇場で体感して欲しいシーンです。音という音が一瞬にして宇宙空間に吸い込まれ、すべてが無音の状態に帰るのです。それから、視点は狭い機内から、広大な月面上へと吹き抜けていきます。
これは本当に、ぜひ劇場で体験していただきたい。