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今までの宇宙映画と一味ちがう。映画『ファースト・マン』が特別な理由をレビューしてみた【ネタバレ無し】 (3/5)

2019.02.13 Wednesday

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起死回生の「月面着陸」

NASAの「月面着陸」はとにかく問題が山積みで、ミッションの存続も危ぶまれる中で行われました。

当時、アメリカはソ連との熾烈な宇宙開発競争において、ほとんどすべての面で遅れを取っていました。1957年にソ連が打ち上げた人工衛星「スプートニク1号」の成功は、NASAが創設されたキッカケでもあります。また、有人飛行でもガガーリンの乗った「ボストーク1号」に先を越され、「EVA(船外活動)」を成功させたのもソ連が最初だったのです。

こうして苦杯をなめ続けたNASAは、ソ連もいまだ成し遂げていない「月面着陸計画」を打ち立てます。しかし危険な任務の中で、ニールは次々と仲間を失っていきます。また度重なる失敗により、国民から「税金を無駄にするな!」と大ブーイングを受け、NASAは窮地に追い詰められてしまうのです。

「アポロ計画」とは、そんな崖っぷちの中でのチャレンジでした。

次ページ運命の瞬間、あなたも「ファースト・マン」に!

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