恐れや怒りへの感受性は年齢によって下がる
一方、人が歳を重ねるにつれて、恐れや怒りへの感受性が下がることも、実験では示されました。一般的に、年齢が上がるほど、感情の手がかりを解読する能力は下降することが分かっていますが、この実験では、喜びの表情を見分ける能力は高齢になってもほとんど下がらないことが示されました。このことは、人が高齢になるほどポジティブな感情や見通しを持ちやすいことを示す他の調査結果とも一致しています。
研究チームは現在、他者の感情への感受性が不安やトラウマといった心の健康とどう関係しているかを調査中です。
恐れや怒りといったマイナスの感情はスルーして、喜びなどのプラスの感情は受け続ける…これぞ本物の「年の功」かもしれません。人生の酸いも甘いも知った時、そんなごきげんな智慧を身に着けたおじいちゃん・おばあちゃんになりたいですね。