未来予測が得意だと思う人ほど予測が外れる
この実験から分かることは、異なるジャンルの情報を幅広く手を出した人々は、自分の間違いから学んできたということだ。
それに比べて専門家は、限られた分野に的を絞ることによって自分の世界観を強化していき、自らの過ちを予測不可能な小さな変化のせいにして、自分の信条をますます強く信じるようになるとのこと。
予測者が、自分がどれほど未来予測が得意だと考えているかと、実際どれほど正確に未来を予測できるかは、反比例するらしい。皮肉だ…。
もちろん専門家はこの世にいなくてはならない存在だ。しかしこれまで「自分は色んなことに手を出しすぎて、どれも中途半端だ〜」と悩む人たちには、未来予測能力が備わっているのかもしれない。胸を張って、ジェネラリスト宣言してみようじゃないか。