Point
■脳トレゲーム「Diet DASH」で甘いものが欲しくなくなり、ダイエットできる可能性
■甘いものをスルーして健康に良い商品を選ぶと点数が入るお買い物ゲーム
■8週間の脳トレで参加者の体重が減少
「楽して痩せたい」というのは、人類普遍の願望である。
そんな怠惰な人類のために、甘い物が欲しくなくなる脳トレゲーム「Diet DASH」が米ドレクセル大学によって開発された。
ではどんなゲームなのかというと、「商品をすばやく選んでカゴに入れていく」というお買い物ゲームである。驚くほどシンプルだ。
糖分の入った食品をスルーして健康に良い商品を選ぶと、点数が入るという仕組み。つまり甘いものを選ばないように脳を訓練できるというわけだ。
Computerized neurocognitive training for improving dietary health and facilitating weight loss
https://link.springer.com/article/10.1007/s10865-019-00024-5
今回のテストでは、自宅でゲームを毎日6週間続けたあとに週1回の強化訓練を2回行った。
ゲームを続けて8週間後、参加者の体重はしっかり減っていたという。しかも甘い物が好きな度合いが強い人には、より大きな効果があった。
また、ゲームにきれいな画像や音を使用したものでも試してみましたが、ゲームの質はダイエット効果にほとんど影響がなかったとのこと。
ゲームの内容や難易度は参加者のお菓子の好みや甘いもの好き度に合わせて調整されます。実際のゲームはこんな感じ。
こんな買い物ゲームで効果があるということは、甘いものをカゴに入れる習慣が甘い物好きな脳を作り、肥満を増強しているということなのかもしれない。
そういえば筆者もスーパーでお菓子コーナーを確認する習慣があり、抹茶チョコを見るとカゴに入れてしまう。この行動が「Diet DASH」とは逆の効果の脳トレになってしまっている可能性はある。
研究では、テストが終わった後も参加者はトレーニング継続を希望したそうだ。
ちなみにプロジェクトDASHでは新テストの実施を予定していて、参加者を募集中だ。参加条件の「甘い物好きの男性」に当てはまる人は応募してみては?
reference: eurekalert / written by かどや