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火星に「新たなクレーター」が見つかる 「印象派の絵画かな?」

2019.06.18 Tuesday

Credit: pixabay

Point

■火星に小さな隕石が衝突し、新たなクレーターを形成していたことが判明した

■火星の赤道付近に生まれたクレーターの青い部分は「氷」であると考えられている

■空気中で粉砕されずに1つしかクレーターを形成しなかったことから、隕石は一般的なものよりも硬かったことが考えられる

赤と青のコントラストが神秘的。

NASAの報告で、火星に小さな隕石が火星に衝突し、新たなクレーターが形成されたことがわかった。研究者はおよそ15~16メートル程の大きさと見積もっている。

過去に例をみない大きさ

クレーターができたのは、火星の赤道近くの比較的温暖な地域とされるマリネリス峡谷だ。

NASAのマーズ・リコネッサンス・オービター(MRO)が撮影した写真からは、赤い火星の大地に、青みがかった「あざ」のようなクレーターの色が美しく映えている様子がわかる。

この青みがかった色は、おそらく地中の氷が顔を出したものだ。

アリゾナ大学のHPで「印象派の絵画かな?」という文面があることからも、そのレア度が伺える。

アリゾナ大学HPより。「印象派の絵画かな? いいえ、クレーターです」 / Credit: uahirise

MROは一度に火星のすべてを見渡せるわけではないため、この新たなクレーターがいつ形成されたのか、詳細な時間を特定することは難しい。

研究者によれば、2016年9月~2019年2月の間にできた可能性が最も高い。ちなみにここまで大きなサイズのクレーターは、MROが稼働を開始してからの13年間では初めてとのこと。

隕石が火星の大気に突入すると、粉々になった隕石の欠片が連なった複数のクレーターを形成することが多い。

よって衝突した隕石は、平均より硬いものとみられている。

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