コンパクト化も売りの1つ

さらに、広大な土地と大掛かりな据え付け工事を必要とすることが多い2つのシステムを1つに凝縮することで、コンパクト化が図れることも大きな売りである。
従来、電気は、水を熱して生まれた水蒸気を使ってタービンを回転することで作られてきたが、こうした水と電気の関係は今後ガラリと変わりそうだ。
安心して口にすることができる飲料水として、また乾燥地域での農業や工業を可能にする産業用水として…。次世代のグリーンエネルギーがもたらす恩恵は計り知れない。
現在、装置のスケールアップとコスト削減が行われている段階だが、実用化の見通しは明るい。水の確保に悩む人々にとって、救いの手がもたらされることを祈りたい。