「指輪をはめる」ケビンさんの夢が実現
ルークの実証テストを最初に行ったのはアメリカ在住のケビン・ワルガモットさん。ケビンさんは17年前に事故で左腕の肘から先を失っていました。
ケビンさんがルークを初めて装着したのは2017年のことで、以来ずっと義手を使いこなせるように訓練を続けています。現在ではルークを巧みに使いこなしており、細かな手作業もできるようになりました。
ケビンさんは「義手をはめたときは涙が出そうになりました。自分の腕がまた戻ってきたような感覚だったのです」と話しています。腕を失ってからずっと念願だった、結婚指輪もはめることができました。
この様子には研究主任のクラーク氏も思わず感極まったそうです。
研究チームは今後、ルークを接続不要のポータブル式にすることを当面の課題としています。というのもルークは現在、ラボ内の大きなコンピューターにつないでいる状態でないと機能しないのです。
またすでにある持ち運びのルークも、ベルトにコンピューターを装着して運ばなければなりません。こうした問題を解決することができれば、本当にルーク・スカイウォーカーの義手が誕生するでしょう。