発達段階の赤ちゃんの脳
検出された脳波はまばらで無秩序なものでしたが、みな同じ周波数で発生しており、未熟な人の脳に見られるパターンに酷似していたとのこと。
そして成長させていくにつれ、複数の周波数で脳波が発生するようになり、より定期的に信号が見られるようになりました。これは脳オルガノイドの神経細胞ネットワークが発達し、きちんと成長していることを示唆するものです。
研究では早産児39人の脳波活動を記録し、今回の脳オルガノイドの発達期間の様子と比較を行いました。その結果、脳の成長軌跡に同様のパターンを見ることができたといいます。これは、てんかんや自閉症などの神経学的な疾患をモデル化する際に重要な知見をもたらすでしょう。またこの研究を発展させていくことで、これらの症状の治療法の発見につながることが期待されています。