10ヶ月で止まる脳の発達の謎
ただ、脳オルガノイドの発達は約9から10ヶ月ほどで止まってしまうといいます。
この原因は現在明らかとなっていません。しかし、考えられる原因は、「血管などの機能が無いために停止」か、「これ以上の発達には感覚的な刺激の入力が必要となる」ことが考えられています。研究者は今後、この両面から検証を行っていく予定です。
こうした研究では、新生児がどういった段階で意識を獲得しているか、またそもそも意識をどう定義するのかといった問題が、科学者の間では議論となっています。
しかし意識の発生まで辿ると、今度は倫理的な問題が浮上してきます。こうした脳の研究はますます難しいものになるでしょう。
培養した脳でも脳波が見られるとなると、いずれ培養された脳の意識もありえない話ではないかもしれません。ちょっとSF的な恐怖を感じてしまいますね。