茶葉そのものを直接摂取すべし
複数の成分の組み合わせがもたらす効果は、ある比較実験によっても証明されました。この実験では、茶葉の抽出物よりも、茶葉そのものを直接摂取した方が効果が高いことが明らかになりました。
また、お茶が持つアルツハイマー病の予防効果を調べるために行われた9件の実験のうち実に8件で、お茶が神経保護の役割を備えていることも示されました。
このように、従来の研究の多くが、各脳領域そのものの変化に焦点を当て、認知神経科学的または神経心理学的見地からのみお茶の影響を評価してきました。一方で、脳の構造や機能を直接的に測ることで、脳全体で起きる脳領域同士の相互作用に対してお茶が発揮する効果を示した今回の研究は貴重です。
日本でも昔から今に至るまで緑茶はポピュラーな飲み物です。それに、近年では欧米を中心に世界各地でMatcha(抹茶)ブームが起きています。普段はコーヒー派の人も、生活の中にお茶を摂取する習慣を取り入れてみると良さそうですね。