浜辺にびっしりと広がる凍った卵たち。これは一体何なのでしょうか?
上の写真は、今月初め、フィンランドとスウェーデンの境にあるハイルオト島の浜辺で撮影されたものです。
調査によると、どうやらこれは生物の卵ではなく、北欧の気候がもたらした自然現象だといいます。
自然がもたらした奇跡の光景
アイスエッグは、サッカーコート4分の1ほどの面積にわたり無数に広がっており、一つ一つの大きさは、鶏の卵〜サッカーボールくらいとさまざまです。
第一発見者のリスト・マティラさんは、BBCの取材に対し、「妻と散歩をしている際に発見しました。25年近く住んでいますが、こんな光景を見たのは初めてです」と話しています。
気象学専門家のジョージ・グッドフェロー氏によると、「海の氷床がアイスエッグの正体だ」とのこと。
巨大な氷床から氷の塊が分離すると、岸に打ち寄せる波や海風で粉々に砕けていきます。その後、浜辺に打ち上がった氷塊は、波の力で徐々に角が取れ、さらに地面を転がることで、だんだん雪だるまのように丸みを帯びていくのです。
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マティラさんがアイスエッグを発見した日は、浜辺に強い海風が吹いており、気温は摂氏マイナス1度を記録していました。
そのおかげで氷は溶けることなく、波に洗われ、見事につややかな卵型が形成したようです。
陸上への進出を目論む海からの侵略者ではないようで、一安心ですね。
https://nazology.kusuguru.co.jp/archives/44205