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「夕方の空に輝く宝石」金星が見頃に! 実は太陽系の中でも変わり者な話と、観測のポイント (2/6)

2019.12.28 Saturday

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ポピュラーな惑星、金星

さて、太陽と月を除くと星の中で1番明るく見える金星は、世界各国で親しまれてきました。

たとえば、日本神話でアマテラスとツクヨミとスサノオは、姉、兄、弟という関係です。皆さんご存知のとおり、アマテラスは太陽、ツクヨミは月の神様ですが、スサノオは金星という説があります。

ほかには、漫画好きならご存じの、メソポタミア神話の愛と美と豊穣、戦の女神イシュタルでしょうか。名作、『天は赤い河のほとり』という漫画で、イシュタルと呼ばれる星が夜明けに昇るとき、古代ヒッタイトに召喚された女の子が戦の女神として活躍する話です。

このイシュタルと呼ばれる星は、金星。イシュタルは金星の神でもあるからです。トルコ出張の際、ヒッタイト遺跡にも訪れましたが、ちょうど夜明けに金星が見える時期でした。そこで、この漫画好きの後輩を誘って観察したら、感動されたものです(曇っていて、見られたのは隣の国ヨルダンになってしまいましたが)。

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女神イシュタル / Credit: depositphotos

そんな金星は複数呼び名を持っており、「地球の兄弟星」もその1つ。

地球と金星を比較すると、金星は地球のすぐ内側で太陽の周りを公転しており、大きさを地球と比較すると、直径が約0.95倍、表面積が約0.90倍、体積が約0.86倍と非常に似ています。しかも内部構造まで酷似しているのだとか。

でも、もしも地球以外の太陽系の惑星に移住するなら、火星が第一候補とされていますよね。地球と火星の距離より、金星の方が地球に近いし、サイズも似ていて豊富な大気もあるのですが…。

実は、金星は太陽系の中でも極めて厳しい環境と、ユニークな素顔を持っている星なんです。

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金星のイメージ画像 / Credit: depositphotos

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