ほかの惑星と反対の向きに自転している
太陽は、反時計回りに自転しています。地球をはじめとする太陽系の惑星や、月も自転と公転とともに、反時計回りで一緒です。
太陽系ができるとき、まず太陽が誕生して反時計回りで自転をはじめ、太陽の重力に引っ張られたガスやちりが太陽の自転と同じ反時計回りにまわっているうちに複数の場所で集まり、それぞれの惑星ができたからというのが一説。
ところが、金星の自転は地球やほかの惑星とは逆で、時計回りです!
ただ、本来は反時計回りなのだけど、自転軸が177.4°傾いているせいで、ほとんど逆さまの状態で自転しているととらえることもできます。
同じような状況で有名なのが、天王星です。土星のように輪っかがあることで知られていますが、輪っかが縦に描かれるイラストも多く見られます。
輪っか自体が縦になっているわけではなく、天王星の自転軸が97.4°傾いていて、ほとんど横倒しの状態になってしまっているからです。
金星と天王星が大きくひっくり返っている原因として、巨大な天体が衝突したからではないかと言われています。
また、金星はもとは地球と同程度の水があったと考えられていますが、現在は10万分の1程度しかありません。
太陽に近いから水が蒸発したにしては、少なすぎなので、この巨大天体の衝突のせいで金星の水分が取り除かれたという説もあります。