本物の宇宙に近い浮遊感は、塩によって再現された
そこで注目されたのが、急速に発展してきているVR技術です。
加えて、研究者たちはまず大きなプールの水に塩を加え、人の体液に近い濃度の環境を作り出しました。
こうすることで、ただの水では感じられない宇宙空間に近い浮遊感を再現できるとのこと。
頭に装着したVRを通して、絶妙に調整された濃度の塩水の中で浮遊しながら、地球を見下ろす体験ができるのです。
研究者たちは、この地球を見下ろす神秘的な体験が、人々の価値観や行動原理を変革し、地球に対する考え方を変え、より調和の取れた生活を送れるようにすると考えています。
「ありえない光景」を目にすることで生じた、トラウマに似た心理を利用するのは一見、荒治療に見える方法ではあります。しかし多くの人々の意識が地球との調和を求めるように変化するならば、試してみる価値はあるでしょう。
なにより、本物の宇宙旅行にいくよりは、ずっと手軽なのは間違いありません。