ヤスデの生殖器官に寄生する菌
新種のTroglomyces twitteriはLaboulbeniales種に属しており、この寄生真菌は昆虫やクモ類、ヤスデなどに寄生し、宿主に依存しながら生きていきます。
Laboulbeniales種は小さな幼虫のように見えます。この菌類は宿主生物の外側かつ特定の部位に生息するという特徴があります。
そして、今回発見されたTroglomyces twitteriはヤスデの生殖器官に寄生していました。
Laboulbeniales種は特殊な吸引構造によって、宿主の外殻に穴をあけて体液から栄養を吸い上げることができます。体の半分は外殻から突出したままなので、写真でも確認できることが特徴です。
これらの種の大部分は2014年以降に発見されたばかりであり、レボレイラ氏によると、「新種が発見される可能性はまだまだある」とのこと。
今回の新種発見はTwitterによってもたらされました。
レボレイラ氏は「Twitterでの新種発見は、わたしたちが知る限りでは初めての事です。この発見が、研究者にSNSで多くのデータを共有する動機付けを与えることを期待しています」と述べました。
今後、SNSを通して多くの研究資料が共有されるなら、そのことが様々な分野の専門家たちの目にも触れる機会となるに違いありません。
SNSによる幅広い視点が新しい発見に繋がっていくかもしれないのです。
この発見の詳細は5月14日、「MycoKeys」誌に掲載されました。