液体の正体は何?
壺の中に入っていた液体の正体は、いまだ判明しておらず、化学分析をするため北京の研究所に送られています。
不純物を含んだ黄褐色をしており、当時の三門峡市の人々によって親しまれたアルコールのようなものかもしれません。
実際、中国国内の別の地域で、漢時代の役人の墓からアルコールの一種が発見されたことがあります。
おそらく、白鳥の壺を含む他の遺物も、葬儀用のお供え物だったのでしょう。故人が死後の世界でも楽しめるよう、お酒を供える慣習があったとも思われます。
あるいは、中国4000年という長い歴史において、仙人が調合した不老不死の薬…ということもありうるかもしれません。