iPS細胞から培養した「ヒト肝臓」をラットへ移植することに成功! ドナー不足問題に明るい兆し
iPS細胞から培養した「ヒト肝臓」をラットへ移植することに成功! ドナー不足問題に明るい兆し / 培養中の人工肝臓/Credit:UPMC
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iPS細胞から培養した「ヒト肝臓」をラットへ移植することに成功! ドナー不足問題に明るい兆し (2/3)

2020.06.04 Thursday

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細胞を取り除いたラット肝臓(脱細胞肝臓)を型枠にする

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肝臓から細胞を除去する過程を示す/Credit:Organogenesis(文字はナゾロジー編集部記入)

次に研究者は材料である細胞を受け入れる型枠を用意しました。

型枠として選ばれたのは、全ての細胞を取り去ったラットの肝臓(脱細胞肝臓)です。

動物の臓器は細胞だけで構成されているのではなく、細胞から分泌されるコラーゲンなどのタンパク質によって形を保っています。

そのため、摘出した肝臓から細胞だけを溶かし出して除去することで、移植先のラットに適した型枠になり得るのです。

また細胞を洗い落とした型枠には、周囲にあった細胞の情報が残っているため、再充填された細胞をさらに細かく分化させる助けにもなります。

次ページ細胞と型枠を組み合わせて培養し、ラットに移植する

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