使い道は無限
研究者たちは、この記憶削除薬の具体的な利用法として、異常な脳細胞の興奮が引き起こす「てんかん」の治療をあげています。
発作が起きて脳細胞が興奮状態になったとしても、事前にオフスイッチさえ仕込んでおけば、トリガー接種で異常興奮した神経細胞をオフにして鎮めることができます。
もし今後、様々な種類の記憶を選択的に消去する薬ができた場合、白いモノを黒だと誤らせたり、あるいは白だったこと自体を忘れさせることができるかもしれません。
記憶削除ツールの使い道は、限りがなさそうです。
研究内容は日本の国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構のYuji Nagai氏らによってまとめられ、7月6日に学術雑誌「Nature Neuroscience」に掲載されました。
https://www.nature.com/articles/s41593-020-0661-3
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