- 布マスクの主な目的は「ウイルス粒子の拡散を狭い範囲に留め、他の人への感染を抑止する」こと
- マスクをしたまま電子タバコの煙を吐き出すことで、視覚的に呼気の広がりを確認できる
- 誰でもできるマスク簡易チェックに必要なのは「1本のろうそく」だけ
コロナ禍ゆえに、医療用の高性能マスクや簡易使い捨てマスクが不足・高騰しています。そのため、多くの人が自家製の布マスクを使用しているかもしれません。
しかし、ほとんどの人は、自分が使っている自家製布マスクの効果性を確かめることができていないでしょう。
こうした背景にあって、米国のABC系テレビ局に属するyoutubeチャンネル「WSYX ABC 6」は、マスクの効果を確かめる簡単な方法を紹介しました。
その情報によると、チェックに必要なものは1本の「ろうそく」だけとのこと。
布マスクをする意義を見誤ることなかれ!
まず、自分のマスクをチェックする前に、「効果的な布マスク」とは何か知っておくべきでしょう。
新型コロナウイルスの粒子は約0.08μmです。
そして、一般的な布マスクの織目には約0.1~1mmの隙間があります。ウイルス粒子の1000倍大きな隙間があるわけですね。
つまり「効果がある布マスク」とは、ウイルスを確実に捕獲するもの指すわけではありません。
むしろ、咳をする時に口を覆うのと同じように、布マスクをつける目的は「呼気が周囲へ広がらないようにする」ことなのです。
私たちが布マスクをするのは、ウイルスを自分から1m以内に沈着させた方が、他の人や周囲にまき散らすよりもずっと良いからです。これは、ソーシャルディスタンスと併用することで更に効果を発揮します。
ですから、基本的に自家製の布マスクは、着用者がウイルスに感染しないようにするというよりも、他の人を感染させないようにするためのものです。
仮に、完全に自分を感染から守りたいのであればN95マスクのような医療従事者に推奨されているマスクを装着する必要があるでしょう。
そのため、現状、自分の感染を防ぐ最も効果的な方法は、人混みを避け、顔を触らず、こまめに手を洗うことなのです。