貝紫色の再現に成功!1グラムで4000ドルに
ヌイラさんが、貝紫色の再現を始めたのは2007年のことでした。
ある日、地元のビーチで、青紫の体液を出している貝を見て、学生時代の世界史の授業を思い出したといいます。「カルタゴでは、貝を紫色の原料に使っていたが、そのレシピは残されていない」と聞いていたことから、謎を解いてみようと考えたそうです。
「とはいっても、最初はどこから手をつけていいのか見当がつかなかった」とヌイラさんは話します。染色の専門家や化学、歴史、考古学者に聞いても、製法のヒントはつかめませんでした。
そこで地元の漁師から大量の貝を買って、自宅のキッチンで地道に研究を重ねます。
数年におよぶ努力の末、ついに貝紫色の再現に成功したのです。
その製法は次の通り。
まず、貝をよく洗い、種類とサイズを選別して、選んだ貝の殻の上部を慎重に崩します。その後、中の腸を取り出し、酸化させると、貝紫色の染料の出来上がりです。
ヌイラさんの話では、たった1グラムの染料を得るのに約100キロの貝を必要とし、その作業には丸4日かかるそうです。
しかし、ヌイラさんの作った貝紫染料は、研究者やコレクター、画家の強い注目を引き、現在では「1グラム2800ドルから、時には4000ドルという高値で買われることもある」といいます。
ヌイラさんは「フェニキア、そして私たちの祖先であるカルタゴ人の製法を復活させることができて非常に嬉しい」とした上で、「この製法が失われないよう、今度は次の世代に伝えていきたい」と話しました。
これ、昭和の頃にテレビでやってましたけど?
日本人がじゃなくて、海外のドキュメンタリーを放映していただけでしたけど
ちゃんと成功していました
おそらく日本に知られていないだけで、本当はもっと再現している人は多いかもしれませんね