野菜や果物は「食用」に変えられた⁈
例えば、朝食で人気のバナナは、もとからタネのない甘い果物ではありませんでした。
今日の食用バナナは、2種の野生バナナが偶然にも混ざって生まれたものです。祖先となる野生種は、中にタネが詰まっていて実が堅く、食用には向いていません。
この他にも、トウモロコシは、元をたどれば「テオシント」という中央アメリカ原産の岩のように硬い茎植物に起源を持ちます。
そこから食用のトウモロコシが誕生したのは、紀元前7000〜5000年前頃であり、最初は粒も小さくて、少なかったそう。
しかし、人類が大きな粒をつける個体のみを選別し続けた結果、現在のような実のギッシリ詰まったトウモロコシへと変貌したのです。
これは最初のテオシントと比べると、ほぼ別モノになっています。