偶然が重なって見つかった太古の足跡
この化石はさまざまな偶然の重なりで幸運にも発見された太古の痕跡でした。
グランドキャニオンは遠目にもいくつもの地層が積み重なって、複雑なグラデーションを作っているのがわかります。
ここでは大地が隆起して古い地層もかなり高い崖の上に運ばれています。
今回発見された岩盤は近くの崖が崩落したもので、3億年前のマナカチャ層(Manakacha Formation)の断面が露出したものでした。
崖が崩れなければハイキング中のKrill氏がこの化石を発見することはなく、この太古の痕跡は永遠に気づかれなかったかもしれないのです。