豚に脳内チップを埋め込む
2017年に設立されたNeuralinkは脳に埋め込むコンピュータチップの開発を続けており、その最新バージョンとして、「a Fitbit in your skull」のプレゼンテーションを行ないました。
FitBitとはスマートウォッチの1つであり、生体センサーに基づいた健康管理を特色としています。手首に装着するだけで、歩数・消費カロリー・睡眠状況が確認でき、モデルによってはストレス・心拍・体温なども検知可能。
つまりNeuralinkは、生体監視機能を持ったコンピュータチップを頭蓋骨に埋め込むという先端技術に挑戦しているのです。
新しく開発されたデバイスはコインサイズの小さなものです。
この測定器は人間の髪の毛よりも細い糸に取り付けられた3000本以上の電極で構成されており、1000個のニューロン(脳神経細胞)の活動を監視できるとのこと。
デバイスは頭蓋骨に固定され、そこから脳へと伸びる電極が神経活動を受信するのでしょう。
そして今回のライブストリームでは、実際に2か月前にデバイスが脳に埋め込まれた豚「ガードルード」が紹介されました。
埋め込まれたチップは彼女の神経活動をキャッチし、無線信号として外部にリアルタイムで送信できます。
実際にガードルードがストローを通してにおいを嗅いだり食べたりする時、神経活動がどのように行われるのかグラフとして写し出されていました。