最初の一歩は小さいけれど
今回シミュレートされた反応は非常に単純なものであり、一般に普及しているノートパソコンでも十分再現可能です。
しかし、この最初の一歩は計算化学の分野にとって非常に大きな前進となります。
量子コンピューターは量子ビットを増やしたり、簡単なアルゴリズム(計算方法・計算手順)の変化でスケールアップが望めるからです。
そのためグーグルの研究者たちは、将来的には全く新しい化学物質を計算によって開発することも可能だと述べています。
現在、既存のコンピュータの性能を量子コンピュータが凌駕しつつあります。
化学実験は実験室ではなく、パソコンの前でするという時代が、もうすぐそこまで来ているのかもしれませんね。