3人目の兄弟
ボビーとエディの再会から数ヶ月後。エディの養母が、とある電話を受けます。
そして、電話の相手は唐突に「僕が3人目だと思います」と告げたのです。
そう答えたのはデイビッド・ケルマンという青年でした。
デイビッドは当時、ニューヨークのクイーンズカレッジの学生で、「19年ぶりに再会したボビーとエディの物語」というニュースを新聞で知り、2人の写真を見て愕然としました。
2人は自分とまったく同じ顔だったのです。それですぐに連絡を取ったと言います。
そう、彼ら双子ではなく、三つ子だったのです。
ついに再会を果たした3人は、お互いの人生を語り合いました。すると奇妙にも多くの共通点が見つかったと言います。
まず、愛煙するタバコは3人ともマルボロで、レスリングも嗜んでおり、好みの女性のタイプもまったく同じでした。彼らは双子によく見られるように、シンクロして同じ言葉を同時に喋ることがあったそうです。
結局、3人はアパートの部屋を借りて同居することになり、その後、「三つ子(Triplets)」というレストランを開いて、繁盛します。
メディアにも引っ張りだこで、19年という空白を埋めるような幸せな時間を過ごしました。