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アンデス山脈の高地に住むハチドリが研究対象に選ばれた/Credit:depositphotos
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ペルーのハチドリは毎晩「ミニ冬眠をして体温を3℃まで下げる」と判明!驚愕の省エネルギー術 (2/3)

2020.09.10 Thursday

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夜の体温3.26℃

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3.26℃の体温は鳥類では最低温度になる/Credit:depositphotos

調査をするにあたり、ウルフ氏は現地に生息する6種類のハチドリを捕らえました。

そして彼らの肛門(総排泄口)となる部分に小型の温度センサーを挿入し、1晩ゲージに入れたまま観察を行いました。

結果、全てのハチドリが夜になると冬眠状態になり、そのうちクロテリオハチドリ(学名: Metallura phoebe)と呼ばれる種類では、なんと体温が3.26℃まで低下していることが判明しました。

この3.26℃という温度は、全ての鳥類や冬眠しない哺乳類で記録されたものの中で、最も低い温度です。

またこの体温で夜を乗り切った場合、計算上、基礎代謝によるエネルギー消費を95%削減することが可能となります。

しかし、問題はまだありました。

ほぼ外気と変らない3℃まで内臓温度を低下させたあと、朝になったら再び40℃まで体温を戻さなければならなかったからです。

ハチドリの目覚めは、いったいどのように行われるのでしょうか?

次ページ朝になると1分間に1℃ずつ上がる

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