顔への親和性は「親子の絆」を超越する
実験にあたっては、上の2つの動画のように、3点からなる顔型とランダムな3点のどちらにカメが引き付けられるかが調べる極めてシンプルな方法が選ばれ、5種136匹のカメに対して調査が行われました。
その結果から驚くべき事実が判明。親子の絆が存在しないカメであっても、3点からなる顔型に強く引き付けられることが判明します。
もちろん実験に使われたカメは生後間もない個体であり、生育中に人間との接触はありませんでした。
それでもカメは、実験時間の実に70%を顔型の近くで過ごしたのです。
この事実は、顔型に対する親和性は親子の絆といった狭い範囲だけで起こる現象ではなく、爬虫類と哺乳類の両方の先祖にさかのぼる非常に古く、かつ一般的な動物認識システムであることを意味します。