ハエトリソウは”短期記憶”を持つ
ハエトリソウの2枚折りになった葉は、縁に沿って多くのトゲを持ち、内側の葉表面には6本の鋭い「感覚毛」があります。
この感覚毛に刺激が与えられると葉が閉じるのですが、1回触っただけでは閉じません。
30秒以内にもう1回触ると、わずか0.3秒で素早く葉を閉じ、昆虫を捕まえるのです。
2回触らないと反応しないのは、雨やゴミが当たって意図せず葉を閉じないようにするメリットがあると言われます。
ただここには「1回目の刺激を30秒間覚えている」という”短期記憶”の存在が暗示されています。
脳や神経を持たないハエトリソウが、どうして刺激を覚えていられるのでしょうか。