丈夫に育てるコツは「なでる」⁈
植物のタネは、上にかぶさっている土を押しのけて芽を伸ばさなければなりません。
実は、この土に触れるという刺激が、茎を太く短く丈夫にする秘密なんです。
かぶさっている土が多ければ多いほど、植物はますます強くなって、地上に出てきます。こうした刺激を「接触刺激」と呼びます。
接触刺激は、植物のからだの中に「エチレン」という気体を発生させるのですが、これが茎の伸びを抑えて、短く太くする効果を持つのです。
これと対照的なのがモヤシで、モヤシは土ではなく暗い箱の中で育てられるので、ヒョロヒョロしています。
なので、自宅の植物を丈夫に育てるには、定期的に茎や葉っぱをなでると効果的なんです。
植物はなでられると接触刺激を感じて、エチレンをつくり、背丈が低くたくましい姿に成長します。
これがキレイな花を咲かせるコツです。
「あまりベタベタ触るとキレイな花が咲かない」と思われがちですが、植物というのは、自分が支えられる大きさの花を咲かせます。
支えきれないサイズの花を咲かせると、倒れてしまうからです。
そのため、まったく触られずに育った植物は、モヤシのようにヒョロッと細長くなって、小さな花を咲かせます。
反対に、よくなでられた植物は太くたくましく成長し、大きな花を咲かせるのです。
気になった方は、同じタネを2つ買って、片方をなでずに、もう片方を毎朝なでて育ててみると良いかもしれません。