「はやぶさ2」はこのあとどうなるの?
気になるのは「はやぶさ2」のその後でしょう。
初代「はやぶさ」はサンプルのカプセルとともに地球大気圏へ突入し、自身は燃え尽きてしまいました。
しかし、「はやぶさ2」はそのような最後は迎えません。
彼はサンプルのカプセルだけを地球へ渡した後、約1分半に及ぶスラスターの全力噴射「TCM-5」を実行して地球圏を離脱します。
そして拡張ミッションを実施するため、再び深宇宙へと旅立つのです。
この拡張ミッションでは、さらに「はやぶさ2」を11年運用し、30メートルクラスの新しい天体「小惑星1998 KY26」の調査を行う予定です。
大変なミッションから帰ったばかりだというのに、休む間もなく次のミッションへ旅立つ「はやぶさ2」。
なんだか大変なことにも思えますが、このまま大気圏で燃え尽きるより、新たなミッションを与えられる方が探査機としては幸せなことでしょう。
どちらかというと、ミッションを支えるチームのほうが大変そうですね。