ペンギン保護システム②:水中冷却装置
ペンギン保護システムの2つ目の構造物は、イグルーの下につくられた多孔質の冷却装置です。
水中に作られたこの装置には振り子のようなボールが装着されています。
そしてこのボールが波の力で動く時、そのエネルギーを利用して発電。この電力によって冷却ファンが稼働し、周囲の水を冷却するという仕組みです。
実際、実験室では水中の氷が冷却システムによって徐々に冷却され1つの氷床を形成しました。
ペンギン保護システムでは、同様のプロセスを氷の融解で困っている南極でも行おうというのです。
ちなみに、水中冷却装置はイグルーから分離可能であり、融解氷域を識別して移動するとのこと。
移動した先では再び氷にとりつき、頑丈な氷床を形成してくれます。
さて、navidi氏が考案したペンギン保護システムを紹介してきました。
ペンギンに「寒さから身を守る場所」と「産卵するための氷床」を提供するという非常にユニークな構造物でしたね。
このアイデアが実現するかどうかは不明ですが、今後も環境問題に対処するための斬新なアイデアは必要です。
こうした発案が続くことで、いずれ大きな革新技術が生まれるのかもしれませんね。