アメリカ政府の秘密実験、「MKウルトラ計画」
「MKウルトラ計画」は、1950〜60年代にかけ、中央情報局(CIA)が秘密裏に実施したマインドコントロール実験のコードネームです。
1953年、朝鮮戦争でアメリカ兵の捕虜が洗脳された事件を受け、当時のCIA長官アレン・ダレスを筆頭にこの計画が始められました。
実験では、LSDのような向精神薬をCIA職員や軍人、医師、妊婦、精神病患者らに「同意なく」投与し、その洗脳効果が調べられています。
実際、この計画の最終目的は、実験に参加した研究者でさえ知らされていませんでした。
そして、LSDに自白させる効果が認められると、敵に使用する予行演習として、売春婦を雇ってギャングのリーダーを誘き寄せ、飲み物にLSDを混入させる実験まで行われています。
また、LSDの他に各種薬物や放射性物質まで使われました。
実験の終了後も、多くの被験者が失禁や記憶喪失などに生涯苦しめられたといいます。