脳を常に監視する制御チップ
電気刺激の自動化を行うにあたり、研究者たちは新たな制御チップを開発し、長期間の実験・観察を行いました。
この制御チップは脳の各所に埋め込まれている電極からのデータを常に監視し、患者の気分の落ち込みを感知すると、自動的に「喜びの回路」に対する最適な電気刺激を行うようにプログラムされています。
このチップを同じ患者に埋め込んだ結果も、素晴らしいものになりました。
患者のうつ病は、車の運転すらできないほど生活に困難をきたしていましたが、脳に埋め込まれた制御チップが機能し始めると「うつ病にかかる以前の自分を取り戻し」健康な人間と同様の生活を送れるようになったとのこと。
現在、患者はコロナ禍のなかでも安定した精神状態を維持し、両親の介護を精力的に行っているとのこと。
この結果は、制御チップの自動刺激システムが上手く機能していることを示します。