制御チップは高い「応用力」を持つ

今回の研究により、数分の治療でうつ病が治ることが示されました。
患者1人1人ごとに最適化された神経回路の刺激は、難治性や重いうつ病に対して非常に有効であるようです。
また追加で、神経回路の刺激を自動化する制御チップを脳に埋め込むことで、長期間にわたって、うつ病を封じ込められることも示されました。
薬による快楽や覚せい感は脳内物質の著しい不均衡と耐性の発生を伴いますが、制御チップによる刺激は感情の強制起動がメインであるため、薬物による快楽とは本質的に異なります。
この技術が上手く用いられれば、パーキンソン病やてんかんなどの治療にもフィードバックできるでしょう。